かなづちは用途が多いですが最近は釘止めの代わりに
ビス止めの頻度が多いので役割は少し減少していますが必要度は高く、
なくてはならない必須手道具の一つです。
そして釘打ち作業もステップルに代用や釘でも
エアー釘打ち機などが主流となっています。
カナヅチの特性で知っておいて損はしない事も多く有りますので、
その部分だけでも触れておきます。
標準的な作業姿勢では3パターンの例が現れます。
床など
①下向きの釘打ちなど
②壁など垂直面に対して釘打ちなど
③天井など上向きに対して釘打ちなど。
いずれのパターンでも釘打ち作業に通じる
法則みたいな出来事があります。
手で持ち使用するために腕のひじや肩を軸にした
回転運動を交えた使い方になります。
当然、打込む釘の角度とカナヅチが一直線になれば良いのですが
最初から最後まで一直線にはなりません。
釘頭に当たる瞬間だけと言っても良いぐらいです。
当たる瞬間にカナヅチの頭の長さ半分程度の空間を
柄の中心である掴んでいる手の平の中心位置を
打ち付ける釘頭に平行線で同じ程度の空きが有れば打ち付けやすいです。
しかし釘は垂直や真っ直ぐに立っているとは限らず
斜め立ちの条件が多くなります。
カナヅチと腕や肩などの回転動作の条件が伴うので釘の立て方を
ワザと打ちやすい角度に倒しすのが有利。
やはり回転運動に追随しやすい角度に釘が転んでいれば
持つ手の握り位置や肘や肩の位置を変えてカナヅチの
振り降ろし角度がベストになるように体制などを
有利な高さや空き寸法に調整が有利です。
下図のように釘打ちを最初からやり易い条件と、
誰がやっても不利な条件が有り見ただけでハッキリと解ります。
このような釘の転び条件なら手の位置を変えたら
最後まで上手く叩けるのと最初は叩けても最後の方は
柄がテープルに接触しそれ以上、手元を下げる事が出来ず
釘は必然的に曲がります。
この要領は床など下向き・壁面など垂直面・天井など上向き打ち
・・など向きの条件が変わっても特徴は似ています。
これらの違いは、やはりシュミレーションでも実働試しの体感で
経験する事が早期取得となります。