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波板張替1(判断を誤った事例02)

前ページからの続きです。

古い波トタン板がボロボロに錆びたのを剥がして、

いよいよ張り直しです。

当然、今度は錆びない樹脂系の波板を

選択しました。当然のように。

勾配が緩いので樹脂系波板は波トタン板よりは

硬性が劣りダレ下がりが気になりますが
幸い野地板が下に有るので垂れ下がる心配は有りません。

御客様の御要望では、なるべく安い仕上げで、との事です。

施工当時は、まだポリカーボネート波板が高額で

主流はFRP波板かガラスネット入り硬質塩ビ波板が

一般的でした。

一番安く、普及率がまだ多かった最安値の

塩ビ波板を低コスト目的で使用しました。

防水紙のフェルトも下敷き張りも、していますので

雨洩りの心配は少ないです。

何にも不安を感じずに順調に塩ビ波板で張替。

さすがに笠釘は塩ビ製の安物では、すぐ劣化して

笠がボロボロになるのでステン笠釘にしました。

張り始めの要点としては波板の位置と張り終わりの

ラインに合う角度にする事が重要です。

張り始めから張り終わりまでの軒先ラインが

一致していなければガタガタ張りとなります。

そして重なり代は最低、一山半以上として

アルミテラス屋根のように被りになる横枠が無ければ
端は波の形状が雨水の滴りをすんなり落とすために

普通は下がり勝手にします。

波板の端が下向きでないと雨水が切れにくく、

さらに横風を受けると捲れ剥がれやすくなります。

全体を仮張りして納まりが良ければ釘仕舞い、するのが安全です。

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こんな波板張りに限らずなんの職種、どんな工程でも言える事ですが

偶然、問題なく終える時と、いつかは曖昧さが通用せず

ボロが出て大恥をかく時が有ります。

 

基本要領として例えば次の図のように

御決まりパターンがあります。

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目の前に見えやすい波板の長辺ばかり躯体との、

あき寸法を意識し過ぎて屋根全体の長辺ラインを無視した

最初の張り始め角度を決定してしまう判断ミスが多いです。

 

建物は必ず正確な直角や直線または同じあき寸法ばかりで

形作りされているとは限りません。

 

そのまま張り続けると途中で気が付きますが

修正できなくなりガタガタ張りになるケースは多いです。

 

素人さんならまだしも・・現場経験の方でも成り行き主義で

張った結果、こうなる方も結構居られました。

 

経験者の方でも見えにくい先の予測を読み誤り、

こうなるとクレームになり大問題となります。
 

理想のラインや角度が決まれば釘のピッチ本数は

二尺巾(約60㎝)の波板なら標準納まりでは

継ぎ手と中、三本がカサ釘では一般的です。

仕上がりはこんな感じとなります。

 

強風で飛ばされやすい恐れがあるなら

中、四本打ちに増やします。

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上部に見える古い雨押さえ水切り板金が

広過ぎる感じですが狭い巾よりは雨の吹き込みが

ふさがれ易く取替えの必要も無く現況のまま納めました。

以上で波板張替の結論です!

・・と、言いたい所だったのですが・・

何年か経った後日談として
最初に剥がした古トタンの使用年数の四分の一も満たない

短期間に衝撃の結果を知る事となりました。

次のページは・・

その後日談でオソマツ記録の披露となります。(^_^;)