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浴室引き違いサッシの開閉不良修理事例

古い建物で浴室の引き違い建具が重くて

開閉が困難との事で対処しました。

状況は良くあるパターンですが放置年数が経ち過ぎると

極端な現れ方をします。

まず見た目の状態で原因が即、判断できる様子が有ります。

下の画像の一部に膨らみが見れます↓。
浴室出入り口サッシ戸車取替え?.JPG
アルミサッシの下枠フレームで途中が異常に膨らんでいます。

戸車が有る位置で,そこだけが極端に変形しています。

 

二枚の建具ですから戸車は合計四ヶ所。

古い戸車は鉄製が多いので錆びて腐れば酸化膨張し

アルミ枠でも、このように外へ押し広げます。
 

※余談ですが

多能工・職の面白さは他の案件を判断する時にも共通知識として

他の専門職のノウハウと知らない間に繋がっている事です。

 

似たような原因で違った場所に見られる現象では

ブロック塀の鉄筋部分の腐食です。

酸化膨張してコンクリートブロックでさえも

中で錆びれば膨らんで壊れます。↓
ブロック鉄筋の酸化膨張.jpg
コンクリートブロックの膨張割れは外部の為に冬には

雨が浸み込んだ後に凍結すれば鉄筋の酸化膨張と別に

凍結膨張も繰り返されて更に外向きに破裂が増します。

 

これは、ただ単にコンクリートブロックのセメント配合などの

問題とは違う鉄筋サビ膨張が多いです。

 

※本題に戻ります。

 

ブロックでも膨らむので・・

室内の建具でも薄いアルミフレームの枠なら簡単に膨らみます。

まして浴室なので水分が切れず鉄の部品なら酸化は防げず継続します。

 

こうなる、もっと前から建具を外して定期的に注油して

錆止すれば、こんなにはなりません。


さらに、別の原因でレール付き下枠の中央付近が

盛り上がり気味に膨らんでおり建具が外れません。
浴室出入り口サッシ戸車取替え?.JPG
浴室側の下枠付近の納まりは半磁器タイル仕上げで水切れは悪く、

とても納まりは悪いです。

 

過去に洗い場の床タイルが剥がれたトラブルが有ったそうで

素人修理らしいコーキングの跡も有ります。

本来なら下枠のタイルを剥がしモルタル下地なども撤去して

下枠を真っ直ぐに修正する事が必要。

しかし、いずれ床タイルの張り替えも必要なので、その時に

キッチリ直すので今回は応急処置で良い事になりました。

 

ジャッキアップして建具を外す時にタイルがヒビ割れや
剥がれる可能性が有る事も伝え、その場合はコーキングなどの

簡易処置で良いとの承諾済み。

ジャッキアップの位置や上下の枠フレームが変形しないように

当て木などで慎重にジャッキアップ開始。
浴室出入り口サッシ戸車取替え?.JPG
急に負荷を掛け過ぎずに、ゆっくりと加圧します。

時間を掛けてアップすると躯体に少しでも

逃げ代が出来てくれるのを期待します。

予測通りタイルは割れる事も無く無事に建具が外れました。

外した建具の戸車部分を見ると予測通りの酸化膨張の

腐食カスが、びっしり。

奥のほうでビス止めしているので、古い戸車は錆びの為固着し、

簡単に外れそうでも、すぐには取れません。
浴室出入り口サッシ戸車取替え?.JPG
奥に細いバールや太いマイナスドライバーを突っ込み無理やり剥がし取ると

下枠のすぐ隣にはガラスが入っているのでヘタするとガラスを割ってしまいます。

細いバールをテコにして慎重に取り外すのがコツです。

後は腐食カスのゴミを綺麗に取ります。

取替用の戸車はステン枠で車はジュラコン樹脂が良いです。

車がステンの場合は長持ちしますが
硬過ぎてアルミ枠のレールがアルミでもステンレスでも

金属同士は音がうるさいです。

基本納まりの挟み込み式で問題無ければ平型の標準タイプで良く、

段型なら別途タイプが必要。

 

樹脂コマの材質も色々ありますがジュラコンが無難で

形状を丸か平型かの判断も重要。

挟み込み式の取替戸車は調整が下からタイプが多く

入れ込みの前に建てつけ調整の度合いを確認し

建具を入れ戻す前にコマの上下調整は予測範囲で

先行調整が有利で、合わなければ調整しなおします。

一発で建付けが合えば儲けモノですね。

この現場では、ほぼ予測通りに手順は進み無事に解決しました。

最初にアルミ下枠フレームの一部がぷっくり膨らんでいたのも

工具で挟み押さえで簡単に直ります。

開閉もスムーズに動き御客様は、とても喜ばれていました。

不調の時と解決した時の差が体感で大きく解って頂ける時は

価値の提供が出来た事を確認できます。