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軒先改良工事1(越境の後退と納まり変更04)

前ページからの続きです。


いよいよ、施工に掛かります。

その前に瓦葺きの屋根上作業では色々な現象がありますので、
すでに御存じかと思いますが少し余談として紹介してみます。

瓦葺き屋根の上で立つ時は図のように瓦の重ね代を踏むのが

割れにくいのは御承知の通りかと思います。

下図は編集加工で斜め端がカットされています。

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この部分を直踏みしている時と長い昇り桟橋や歩み板の表面に

足を置いている時は疲労度が明らかに違います。

図のように傾斜勾配が同じ屋根なのに部分的には

屋根勾配が二種類有ります。

①瓦の一枚ごとの表面上の傾斜角度と

②屋根全体の傾斜角度はかなり差があります。

これだけの違いにより疲労度も違うし、

物を置いた時の滑り条件が違います。

標準的な屋根勾配として四寸と呼ばれる勾配があります。

 

この現場もそうです。

40/100で表示される傾斜角度です。

水平1mに対して片方が40㎝上り下がりする傾斜角度です。

例えば小さな角材など瓦一枚の上に乗る程度の

小さな物なら置いても直ぐには滑りません。

それとは別な2~3mの長い角材を流れ方向に仮に置くと・・
案外、滑り落ちやすくなります。

長くて安定するはずなのになぜ滑り落ちやすいのかは
図のような角度の違いがあるからだです。

屋根葺き材料の厚みと働き寸法によって、

その角度の差は大きく変わります。

薄くて働き寸法が長いほど、その差は小さくなります。

厚い物で働き寸法が短いほど角度差はどんどん大きくなります。

有る程度の寸法条件になると水平に近くなり

雨洩りしやすくなります。

瓦は厚くすると割れにくくなりますが、
重くなり作業性も悪くなり重心が上に集まり

耐震的にも悪くなります。

そして屋根勾配が戻り水捌けも悪くなり雨洩りしやすくなり
薄くすると作業性や傾斜角度は有利ですが割れやすい。

やはり一長一短あるようです。

余談はこの辺で終え

次のページでは具体的な施工に入ります。