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軒先改良工事1(越境の後退と納まり変更05)

前ページからの続きです。


足場と養生の簡易仮設を終え、まずは、この状態から

屋根瓦の解体をします。

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軒先から外して徐々に二列目、三列目・・と。

しかし無造作に撤去して直ぐに廃棄処分にする訳ではありません。

作業範囲の瓦は捲りますが、終業時には途中で瓦を葺き戻しをして
雨ツユ凌ぎの仮養生に使用します。

不要瓦でも、すべて下に降ろさず有る程度は現場で保存します。

最終的には剥がした数量の半分近くは廃棄処分にしますが
軒先用のカラクサ瓦の役物瓦はすべて再使用する為に

破損しないように丁寧に剥がし大事に臨時保管積み置きです。

下図の二枚は編集加工で斜め端がカットされています。

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剥がした瓦の中で悪い物を廃棄処分として、葺き戻しする

地瓦は必要数とスペアーは程度の良い物を選別残しとします。

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剥がす途中の軒先の納まりを見ると

良くあるパターンの傾向が伺えます。

細かい所を厳密に判断すると色々と問題が見えます。

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危険なのは既存軒トイを固定する受金具は角型で

ステンレス品で良い物を使っていますが
打ち込み位置が空洞部分にに取り付けています。

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ハナカクシの下地材が薄い素材のヌキ板を使用し

厚み15㎜程度です。

モルタルを巻き込むので当然のように使われています。

軒樋は雨水満杯状態になると相当な重量になります。

少し強い横揺れの地震が来れば揺れの方向によれば

簡単にスッポ抜けして多分、隣地に落下するでしょう。

これは板金屋さんがトイを取付する時には
屋根構造のタルキ材がどこに入っているかの推測は困難です。

瓦を一部剥がせばタルキの位置は探せますが、そこまでは

手間をかけないのが現実でしょう。

見えなくなる下地のハナカクシ材もせめて105×30の

サイズを使用していれば何処へ受金具を打ちこんでも、

保持力は、ある程度信頼できるかと思います。

軒先の雨トイが受け金具と共にダレ下がるのは、

こんな空打ち止めの原因が多いです。

正面打ちタイプのトイ受け金物で3~4ヶ所を釘又はビスで止めるなら、

まだ少し強さは増すでしょう。

一本の打ち込みタイプは仕事はしやすいですが、
こんなスカ打ちなら気持ちの悪い曖昧な止め方になります。
 

時々、足場の仮設材の転び止めをこのような軒樋受金具に

臨時固定する時が有りますが・・
スッポ抜けになると仮設足場が倒壊する原因となり、

とても怖い事です。
 

ルーフィング下地の末端がハナカクシの手前で途切れているのも

良く有るパターンですが、これも出来るだけハナカクシの

外へ出した方が雨仕舞いには良いですが断面の高さによって、

しかたなく、このように、お粗末な納まりになります。

この辺りは本格的に凝った納まりに、しようと思えば工程や

予算が増しますので現実はこの程度で終えるのがほとんどです。

室内では無い室外の軒裏まで雨水の垂れ落ちを運ぶ目的は

達していますが・・漏れたら軒裏は水腐れへと進むでしょう。
 

防水処置はしていますが排水口を塞いで排水出来ない状況です。

ハナカクシの段差手前で広小舞などの傾斜材を入れて段差をなくし
ルーフィング下地をモルタル仕上の外近くまで出せば良いですが、
ルーフィング下地が外から見えるのも困るのでギリギリで切断するなど

工夫が必要です。

そこまでしている軒先は、あまり見かけませんが

自分の家ならやりたい所です。

次は下地作りの木工事へと進みます。