前ページからの続きです。
引き続き内壁と天井のクロス張替で
いよいよクロスの仕上張りとなりました。
クロス張りが天井と内壁の絡みがあれば天井を先に施工する方が
断然、有利となります。
施工途中の汚れ防止の為と足場使用の範囲や
取扱い要領が、かなり違うからです。
壁面のクロス張りは縦張りが基本で巾は約0.9mおきに移動するので
一点ごとの対処。
天井のクロス張りは長い方向を足場を繋げて水平に長い距離を
移動する事が多く有り仮設足場の水平面積や距離は長くなります。
足場を降りて狭いローカの歩行は困難となります。
それらの関係で天井のクロス張りを先行します。
邪魔になる不要になった仮設足場は、なるべく
早く撤去したい都合が常に有ります。
天井や壁のクロスが張れたら、時間を置いて接着が落ち着いた頃に
照明器具や廻りブチを取り付け仕上。
仕上がりは、こんな感じで、かなり見栄えが良くなりました。
照明器具の脱、着はコンセント・スイッチの部品カバーなどと
合わせて関わりは常態化します。
一般住宅のクロス張替えで簡単な電気器具の脱、着は
基本知識を持っての対処力が無いと不利です。
※余談ですが・・
あまりに部品外しに恐れをなしてスイッチヤコンセントプレートの
外側てクロスを切り取りプレートの下に入込みしていない
突き付け切りが時々ありますが・・今一です。
左官仕上げでも同じくプレートぐらい外してから塗り込めば良いのを、
せずに塗り被せが時々有ります。
塗り壁の場合は塗り厚さが有るのでクロスの薄さとは違い
プレートを外して塗り込んでも中のスイッチ本体がプレートより沈んでしまい
不具合になるために触らず塗り込むのは解りますが・・
それも少しの工夫でスイッチ本体を浮かしてプレートと納まりを
合わせられる基本知識、対策は色々有ります。
※本題に戻ります。
下図は編集加工で斜め端がカットされています。
クロスの柄模様は無地系の縦柄で少し厚みがある仕上材を選択するのが
張替えの場合は、遣り易いし、古い建物では下地の粗が見えにくいです。
これは下地の粗度合いと、それによってクロスの厚さや
素材の種別または色合いや柄の違いで表面に現れた
見苦しい仕上結果の定例パターンで予測判断は可能。
床板の張替と合せて仕上がりはこんな感じで巾木は既存のまま。
違う角度からは、こんな感じ。
天井の廻り縁はクロスを張った後から取付するのが
総合的には早くて納まりが良い手順になります。
但しクロス材の厚さや柄の凸凹が大きい素材は
廻りブチを先に取り付けてから突き付け仕上です。
先貼りの時は廻り縁が接着しやすいように内壁のクロスは
天井まで張り延ばさず
廻り縁で隠れる半分ほどで接着の為に下地を見せて置く必要が有ります。
天井クロスは内壁まで張り延ばしておかなければ廻り縁の
厚みが少ないのでクロスの伸びが少ないと隠れない事があります。
以上で床板と内壁、天井のクロス張替事例を終了します。
狭い所では大工工事と内装クロス仕上などは一貫して
多能工・職での関わりが断然有利になる事が多いです。