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多能工・職が必要と確信を得た雨洩り対処例01

この案件は、とても思い入れが深く印象強い体験でした。

 

屋根の瓦や谷トイなど明らかに原因が解り易い雨洩りは

直接見えますので容易です。

 

しかし、この案件では最初の見立てでは解らず、とても困難でした。

 

何度も試行錯誤の結果、原因にたどり着き多能工・職が必要と

確信を得た貴重な体験例になりました。

 

この案件は反面業者の作品に私も加わった

貴重な失敗のが含まれています。

 

何年か掛けて、やっと掴んだグレーゾーンの解決物語かと思いますので

参考にして頂ければ幸いです。たらーっ

 

新築して何年後から雨洩りが始まったらしく、最初は建てた業者も責任上、

あらゆるアフター対処をしてくれたらしいです。

 

しかし、結果待ちなどで何年か過ぎ、再び台風や強い風雨の

吹き込み方向によれば前と同じに雨洩りが何度か再発するとの事です。

 

二階、外観の、↓この付近から室内への雨漏りなど。

(雨漏り)06戸袋下不良北東.jpg

建てた業者は大工の棟梁から屋根、板金、サッシ屋など関わった者が

都度訪れ現地を確認した上で雨漏りの原因調査を徹底的にしたそうです。

 

色々な小さな原因が重なれば完璧に防ぐ事は困難との最終結論だった模様。

 

どこの建築物でも不可能な事は色々と有ります・・との回答らしい。

 

難解な問題が起きれば関係者の責任所在が曖昧になる、

いかにもグレーゾーン舞台での結末です。

(雨漏り)05戸袋下不良北.jpg

台風や強い風雨の吹き込みの度合いによれば・・それは、

そうでしょう。100%防水は無いです。

 

普通の雨降りでは、まったく漏れないので、業者の立場では、

雨漏り調査で原因不明でお手上げの場合なら気持ちは解ります。

 

色々と、やって貰った結果、プロの回答ですから。

・・それで御客様は諦めたそうです。

(雨漏り)04戸袋下不良東.jpg

最上級とは言いませんが全体的にグレードは高いと思われるような

新築二階建て木造住宅です。

 

建てた業者も棟梁も最初は、さぞかし自慢だったでしょう。

 

しかし何年か毎に度々、起こる、こんな雨洩りが有っても・・

完璧な事は無いとして諦めなければならないでしょうか?

(雨漏り)01洋間雨漏れ跡.JPG

押入の天井なら、ともかく応接間なのに毎回↑、こうなるのを

諦めなければならないのでしょうか?

(雨漏り)01洋間雨漏り跡拡大.jpg

天井のクロスは張替えても、↑又こうなる。

 

・・それでも建てた業者は原因追及を諦めるのでしょうか?

 

そんな状態が長年続いた、このお客様から別件で関わった時に

相談を受けましたので現地調査しました。

 

洋間の天井に浸み跡が有る、すぐ隣の和室の天袋の天井にも

雨洩りの浸み跡があります。

 

プライバシー保護の為、画像は加工してありますし天井が中なので

見えにくいですが漏れています。

(雨漏り)02和室天袋雨漏り跡.jpg

酷い時は下のタンスが濡れた時も有ったかも知れません。

 

二階の屋根に上がり調べると木製の雨戸シキイと

一筋カモイが付いていますが雨戸シキイと、その下に有る

水切り板金との隙間にコーキングをしたのか?劣化して

剥がれかけたシリコンコーキングが落ちかけています。

 

苦し紛れに埋めたのでしょうが・・

ここは塞いではいけないはずです。

 

水切りですから空いていなければ奥の染込んだ雨水が抜けません。

瓦の重ね代の水下にコーキングして塞ぐような事なので間違いで

余計に悪くなるはずです。

(雨漏り)11雨戸敷居シタバ水抜き部分フサギ込雨漏り準原因の一つ例.jpg

雨戸シキイの下には水切り板金が有るので水切り納まりは

問題なさそうです・・が。

 

最初の固定観念で、この場面では見落としというよりも

思い込みで過信していた事に後で気付きます。

 

戸袋、付近は雨洩り原因として定番なので、

まず疑いを持ったのが戸袋内部です。

 

かい出し口から戸袋内部に雨が吹き込めば、

ほとんど雨洩りしがちなはず。

(雨漏り)10戸袋取付き部分納まり.jpg

戸袋の中を調べると・・外壁側は、雑な納まりが多いですが、

ここの防水は、まずまずです・・が

雨戸シキイと繋がる皿板には幅広の水切り板金は無く・・

戸袋の底は水捌け口が全く無し!

 

戸袋の鏡板側の外近くにコウモリが入るほどの水捌け隙間が

有っても当然か?かい出し口方向にも水を戻す為の

防水用の底受板金なども無し!

 

裏側は・・ご丁寧にモルタル仕上げで完全塗りこみしています。

外観上はスッキリして奇麗で良いです。

(戸袋内部に侵入した雨水の抜け道対策が有れば・・です!)

(雨漏り)03戸袋下不良.jpg

直ぐ横には雨戸シキイが戸袋内に引き込まれており

高さは明らかに戸袋の底が落ちて低いのに・・

なぜ?排水の抜け道が無いのでしょうか?

 

新築時のの設計監理者は、こんな事を最初から

竣工まで気にしないのでしょうか?

 

そして大工の棟梁も左官屋さんも・・

こんな納まりは危険だと察知できなかったのでしょうか?

 

コウモリが入るようなみっともない戸袋の底をよく見かけますが

そんな隙間はちゃんと塞いで有ります!・・と

当時は自慢だったのかも知れません。

 

左官屋さんは・・おかしいな?

空いてるのも多いが、塞ぐことも有るし・・

 

大工さんがラス地板を張っているのだから「塗れ!」

・・と言う事だろうと判断し従います。

 

なにを隠そう・・私も、雨洩り修理に多く関わるようになってから、

このような納まり不良に、やっと気づく様になったのです。

 

それまでは戸袋の底は塞ごうが空いていようが

親方や上からの指示が無い限り重要性には、ほとんど

気が付かず、気にもなりませんでした。たらーっ

 

むしろ戸袋の底をコウモリが入らないようにキッチリと

塞いで欲しいと注文が付けば低くて、狭くて、上向きの作業は

仕事が遣り難いので塞ぐのは面倒な気がします。

 

それで他の現場では開けっ放しにしているのか?

と思っていた時期が大半でした。

 

かい出し口から戸袋内部に雨が吹き込めば戸袋の底に水溜まりが出来て

逃げ場が無く雨洩りになるはずなので原因として有力な理由として

今回は雨漏り原因の有力候補として御客様には説明しました。

 

有効策として取り合えず暫定処置として水抜き穴を開けました。

(雨漏り)14戸袋底水抜き用穴あけ後.jpg

これで、雨洩りは、かなり解決するだろうと思い込み当時は・・

慢心していました。

 

御客様には大雨など吹き込みが激しい天候になる時まで

結果待ちして下さいと告げて・・

これで雨漏りは半分以上解決したはず!・・と自信満々でした。

 

・・が、そんなに世の中は甘くも無く。

 

2~3年後の期間が過ぎても御客様から雨洩り再発の連絡も無く

納まったかと?安心していました。

 

この現場では別件の依頼が有りましたので台風なども

何度が来た後なので、それとなく、こちらから結果を聞いてみました。

 

当然・・あれからは大丈夫ですよ・・との答えかと思いきや・・

 

「あんまり変わりませんね。やっぱり難しいのでしょうね。」・・と。

 

大ショックでした。別件の事など、どうでもよく・・

 

我が身の思い上がりには、ほどがある!

 

建てた業者の粗ばかり指摘していましたが・・

自分も同類だったのかぁ~。・・とたらーったらーっあせあせあせあせ

 

新築を建てた元請け業者が原因も解らずダメだったのだから

後から関わったオタク(思い上がりの私の事)に期待しても元々無理な話!・・と、

 

御客様に判断されたのは間違いないですね。たらーったらーったらーったらーっ

 

責任が曖昧なグレーゾーンに私も加わった事になります。

 

これで失敗の、は反面業者の作品に私の絡みで追加作品となりました。

 

よくぞ、こちらから雨漏り結果を聞いたのがせめてもの救いでした。(^_^;)

 

ここからは原因究明に特別な興味が沸き心を入替・・

改めて・・再調査となりました。

 

足場も、そこそこ準備をして腰を据えて調べに入ります。

(雨漏り)08簡易足場例.jpg

手元も一人付けて安全重視と固定観念を捨てて大きな視野と

細かい観察力と五感を使って調べます。

(雨漏り)07簡易足場例.jpg

近くでは拡大鏡を使い細かく観察したり・・

現場から遠く離れて遠方から建物を眺めたりもします。

 

全景画像は↓プライバシー保護の為に画像を加工しています。

(雨漏り)09外観.JPG

やはり執念を賭けて挑めば・・建物自体が実態を明かしてくれるように

 

色々な現象が見えたり新たなヒントや予測が浮かんできます。

 

いよいよ本当の原因を発見となる段階へと・・次に続く。