台所のキッチン廻りで流し台付近を全面的に改造する事例です。
既存の給水配管は昔のVP管です。
Hi管と比較すれば粘りがなく割れやすい。
接続する時には必ず面取りしてHi専用糊で接着します。
給湯配管は今ではほとんど使われなくなったHT16ですが、
改造では、このように一部分だけの場合は必要に応じて使用します。
洗面や浴室など全体に給湯工事をするなら架橋ポリエチレン管に切り替えます。
最近は部分的でも架橋ポリエチレン管に変えていくのが多いかも知れません。
その場合、材料価格は、かなり高くなりますので予算次第です。
この床下配管の改造では奥の給水、給湯の配管改造を先行し
上手く繋げられたら保温する前に排水管も接続します。
排水管を、接着まで先にやってしまうと
奥の給水、給湯の配管改造が、
多少の条件違いのようですが、やりにくくなります。
ちょっとの違いでも有利な手順を多用します。
排水管の接続をしている時間を利用して
通水し水漏れチェックの時間待ちにします。
排水管は普通のvu50です。
給水、給湯の配管に水漏れの手直しが必要なければ排水も接着します。
曲がりの部分はなるべく大曲が詰まりにくいです。
念の為にチーズ接手を使用し詰まった時の対策の為に
掃除口を付けています。
濾水テストで問題が無ければ配管には保温カバーを取り付けます。
床下で見えないので、あまり丁寧にする必要はありませんが
直ぐ近くに床下換気口が有りますので
真冬は凍結破裂しないように断熱保温が必要。
保温カバーは程度の良いものは断熱保温効果も良く
価格にはかなりの差が有ります。
ここで使用するのは普及タイプです。
古い配管は切断したままでも良いですが
切断穴から虫が出入りすると困るので
テープかシリコンコーキングなどで穴を塞ぎます。
この後は配管に吊り下げ固定で針金や
吊り金物などで動きにくいようにします。
床下で給水と給湯や排水の配管は終えたので
次は床上で給水だけの仮設水道蛇口を付けます。
上の画像では↑キッチン本体の下に隠れる部分は、
床板をピッタリ敷き詰めてはいません。
床の重ね張りに使用した半端材で高さだけ合わせる為に
残り材で埋めているだけです。
もし、同じ床材でピッタシ仕上げるとなれば
床材1枚足らずでも一束(6枚入り)購入で不経済。
この辺りは・・お客様の御希望によって異なります。
見えなくでもピッタシ仕上げてほしいとか・・
壁際なども1㎜の隙間が有っても
虫が嫌なので塞いでほしい!・・とか。
人それぞれ価値観が異なりますので、
くれぐれも発注者の方とは確認の上でご要望に従いましょう。
既存の流し台は、仮設状態で、しばらく使いますので簡単に蛇口を付けます。
排水管も古い排水ホースのままで流し台の下部に穴を開けて
ホースを出して排水に接続。
給水はフレキ管の長い物で仮ツナギ。
これで何日か?炊事の為に水を使う事が可能。
生活サイクルは最低限保たれ、さほど不自由にはなりません。
元のシングルレバー混合栓は、もう使用できませんので後で外します。
次は吊戸棚など上部を壊して取り付けの為に下地を確認したり必要部分は新たに作ります。
※給水、給湯の配管を改造する場合この現場では内壁面を切断開口して移変も可能でしたが
床下で改造が可能なら壁面改造よりも、なにかにつけて、やり易いです。
但し外壁に露出の配管から中に入っている納まりなら
外壁で改造移変するのが早くて楽です。
このように既存配管を改造するには、それなりの知識や経験、又は信頼がおける
アドバイザーからの情報や支援が必要です。
当然、各所で基本ノウハウや施工要領は必要となります。
続きのページもお楽しみに。