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屋根板金のハゼ立ち上がりは潰さない方が無難です。

屋根の納まりで水抜きに必要な隙間部分を塞いでしまうと、かえって悪くなる事例です。

 

下図は↓一文字瓦と一文字板金葺きの納まり例です。

 

雨洩り01一文字葺き部分.jpg

 

昔の頃に基本知識が無かった時には板金の合わせ目の

膨らみによる隙間は良くないと思い込み

ペタッと押さえ込み塞ぎたくなる誤った判断をしたことが有ります。

 

靴底で踏んで押えたり・・木片で叩いて潰したり・・

さらに・・絶対してはならない・コーキング剤の注入で封鎖など

 

銅板の一文字葺きは真ん中の方が大きく膨らみ両端が狭くなり

アーチ状に膨らだ隙間が有り、見た目には均一な隙間とはならず不自然にも見えます。

これが正常なのですが必要な理由を知らないと違和感を抱きます。

 

せめて真ん中、付近の余計な大きな膨らみを真っすぐにするか・・

木片の当て木をして上から全体を叩き潰せばピタッと塞がるので

雨水の吹き込み方向によっては隙間への雨水侵入が防ぎやすいはず・・

の勘違いが起こります。

※状況次第では・・仕方なく、そうすべき場合の例外は除きます。

 

板金のハゼ接手では水上側の納まりは僅かに板金の立ち上がりが必要です。

しかし正面付近は立ち上がりが可能ですが両端に行くほど

横のツナギ合わせの為に入隅に限界があり無理やり・・

ヘタリ・曲がれ・潰れ・・で板金接手の納まり限界となり

防水機能も不十分な板金加工の宿命を背負っています。

(※板金葺き施工時での、その付近への防水コーキングは有りです。)

 

そんな色々な宿命を負った各種、屋根材の防水対策の為に

下敷きとして防水シートを念入りに施しています。

 

次にセメント系、屋根瓦材で典型的な厚型スレート瓦(俗称:s型スレートの三本線)タイプです。

 

セメント瓦やカラーベスト、コロニアルなどは古くなれば塗装すれば表面の水切れも良くなります。

たしかに、そうですが、なんでもかんでも、どこでも塗装で覆えば良いとは言えません。

 

下図は↓何度も雨漏りを繰り返し色々な業者が手を付けても雨漏りは解決せずの結果です。

 

雨漏り02剥し状況.JPG

 

全面塗装で見た目に奇麗になるのと水捌け機能を保つのは別の配慮が必要です。

 

隙間を開けておくべき場所をコーキングや塗膜で念入りに潰すと・・

塗装した当分は全体の隙間が塞がれて一時的には雨水の侵入も少なくなり

瓦表面の防水性能も良くなり水の切れは良くなり改善されます。

 

しかし五年以上経過すると塗装表面も劣化し剥離したり隙間が増えます。

 

そもそも瓦全体は四季、気温、湿度、などで膨張、収縮を繰り返し、

さらに強風や、度重なる地震などの微振動で瓦は、かならず僅かでも動きます。

 

その結果、薄い塗膜や劣化して弱くなった塗料やコーキングは脆くなり

剥がれたりして最初は良かった防水性能は、まったく機能しなくなり

あけておくべき所に塞がれた部分が堤防になり水捌けが余計に悪くなります。

 

下図は↓瓦を剥がすと、余計な塗膜片が全体に及び悪影響になっているのが解ります。

 

雨漏り03塗装の被り例.JPG

 

屋根下地には雨水の浸入跡が昔から繰り返されているのが浸み跡で解ります。

この様に現在、雨漏りしている状態でも調査の為に瓦を剥がした後は

剥がした、その付近だけは雨漏りが止まりやすくなります。

 

瓦を剥がして塞がれていた塗膜が千切れて土手が切れ排水溝が出来た為に改善されるのです。

すなわち・・すべての瓦の重ね部分の塞がれ状態をスクレパーや薄いバールなどを差し込み

瓦が割れない程度に浮かし塞がり塗膜やコーキングを除去するだけで、かなり改善されます。

 

雨漏りが酷い付近だけでも浮かせて重ね代に塗装をしたり、劣化した防水シートを敷き直し

古い瓦を葺きなおしすれば雨漏りは(※他の要因は別として)99%解決します。

 

但し元々の古い瓦がその先何年持つのか?塗装を繰り返すコストが不経済?などの問題も有り

いっそうの事、新しい瓦で塗装の必要が無い釉薬瓦に葺き替えが良いか?など

諸条件により対処策は異なります。

 

※次のページでは御客様が高齢者の御夫婦で子供さんたちは別の住まいで永続性は無く

 限りある生涯で必要以上の耐久年数や見た目は、どうでも良くて雨漏り解決だけを望む

 現状の古瓦を再利用で葺き替えパターンを御客様も加わって実施した事例を掲げます。

 

次の事例もお楽しみに。


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